「今年の夏は、どのめんつゆを使おう?」
スーパーの棚にずらりと並んだ商品を見て、毎年悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そんな「めんつゆ民」の皆さんに朗報です!
大人気、料理研究家のリュウジ氏が、市販のめんつゆ16種類を「そば」と「そうめん」で徹底的に食べ比べ!忖度なしで最強の1本を決める「めんつゆ選手権」を開催しました。
この記事では、その気になる結果をランキング表と、リュウジ氏のコメント付きでご紹介します。これを読めば、あなたにぴったりのめんつゆが必ず見つかるはずです!
結論から!めんつゆ選手権 評価・結果一覧
まずは気になる結果を一覧表でチェック!総合順位のほか、「そばに合うか」「そうめんに合うか」という視点での順位や、コストパフォーマンスの参考になる希釈後の単価にも注目です。
総合 順位 |
そば 順位 |
そうめん 順位 |
総合 評価 |
そば 評価 |
そうめん 評価 |
商品名 | メーカー | 参考価格 (円) |
量 (ml) |
濃縮 倍率 |
希釈後 100ml単価(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 2位 | 1位 | A+ | A+ | S | つゆの素ゴールド | にんべん | 538 | 500 | 3倍 | 35.9 |
– | 1位 | 3位 | A | A+ | A+ | そば屋のそばつゆ | おびなた | 355 | 400 | 1倍 | 88.8 |
– | – | 3位 | A | A | A | オーガニックめんつゆ | トップバリュ グリーンアイ |
278 | 500 | 2倍 | 27.8 |
– | 3位 | 2位 | B+ | A | A | 創味のつゆ | 創味食品 | 517 | 500 | 4倍 | 25.9 |
– | – | 2位 | A | A | A+ | つゆの素 | にんべん | 420 | 500 | 3倍 | 28.0 |
– | – | – | A | B+ | B+ | 昆布つゆ | ヤマサ | 236 | 500 | 3倍 | 15.7 |
– | – | – | B+ | B+ | A | めんつゆ | ヤマキ | 234 | 500 | 2倍 | 23.4 |
– | – | – | B+ | A | B | 追いガツオつゆ | ミツカン | 236 | 500 | 2倍 | 23.6 |
– | – | – | B | B+ | C+ | 桃屋つゆ 特級 | 桃屋 | 538 | 400 | 2倍 | 67.3 |
– | – | – | B | C+ | B | 濃いだし本つゆ | キッコーマン | 236 | 500 | 4倍 | 11.8 |
– | – | – | B- | B- | B | 香る一番だしそうめんつゆ | キッコーマン | 353 | 500 | 1倍 | 70.6 |
– | – | – | C+ | B- | B- | ストレートつゆ | 永坂更科 | 464 | 360 | 1倍 | 128.9 |
– | – | – | C+ | C+ | C+ | あごだしつゆ | 久原 | 592 | 500 | 4倍 | 29.6 |
– | – | – | C+ | C | C+ | かつおと昆布でうまみをきかせたつゆ | ベストプライス | 171 | 500 | 3倍 | 11.4 |
– | – | – | C | B- | B- | めんつゆ | 揖保乃糸 | 353 | 300 | 1倍 | 117.7 |
– | – | – | C | C | C | 比内地鶏つゆ | 浅利佐助商店 | 486 | 500 | 4倍 | 24.3 |
【表の順番で解説】全16商品の忖度なしレビュー
ここからは、リュウジ氏が実際に試食した際のコメントを、上の表の順番にご紹介します!
1. にんべん「つゆの素ゴールド」【総合優勝】
「文句なしの総合優勝!香りも味も素晴らしく、だし感が非常に強い。特にそうめんとの相性は抜群で、最高の『S』評価。コクがあるからそばにも非常に合う。値段は少し高いけど、それだけの価値がある。」
2. おびなた「そば屋のそばつゆ」【そば部門1位】
「そば好きは絶対これ!ストレートタイプで、カツオの香りがとにかく深い。まるでお店で食べるそばつゆで、そばの風味を最高に引き立ててくれる。そば専用かと思いきや、そうめんで食べても驚くほど美味しかった。」
3. トップバリュ グリーンアイ「オーガニックめんつゆ」
「ダークホース!スッキリとキレのある味わいで美味しい。塩味が少し強めだけど、甘さが少ないから料理にも使いやすい。オーガニックなのに価格も手頃で、非常に評価が高い。」
4. 創味食品「創味のつゆ」
「塩味がかなり強く、カツオの香りが深い。甘さ控えめでキリッとした味が特徴。規定通りだと少し濃いかもしれないから、自分の好みに薄めて調整するといい。非常に美味しいレベルの高い一品。」
5. にんべん「つゆの素」
「ゴールドとの違いが気になる定番商品。カツオと昆布のバランスが絶妙で、こちらも非常に美味しい。甘さが控えめなため、様々な用途で使いやすいレベルの高さはさすが。」
6. ヤマサ「昆布つゆ」
「自分が料理で一番使っているのがこれ。カツオの香りがほとんどしないから、どんな料理にも合わせやすい。味は濃いめでしっかりしている。3倍濃縮でコスパも良い、万能選手。」
7. ヤマキ「めんつゆ」
「今回の食べ比べの基準点。カツオの香りが非常に強い。甘みもしっかりあって美味しい。そばには少し甘すぎるかもしれないけど、そうめんにはその甘みが非常によく合う。」
8. ミツカン「追いがつおつゆ」
「甘さは控えめで、旨味が強い。燻したようなカツオの香りが深く、この香りがそばの風味と最高に合う。一方で、そうめんとは不思議なほど合わなかった。香りに個性があるタイプ。」
9. 桃屋「つゆ 特級」
「まるで蕎麦屋で出てくるような、非常に深い味わい。醤油が効いていて、奥からふわっとカツオが香る。旨味調味料を使わない丁寧なだしの味がする玄人向けのつゆ。そば好きには試してほしい。」
10. キッコーマン「濃いだし本つゆ」
「4倍濃縮でコスパは良いが、味が甘く、つゆとしては少し薄いと感じる。そばにもそうめんにも、もう一歩及ばない印象。個人的にあまり好きな味ではなかった。」
11. キッコーマン「香る一番だしそうめんつゆ」
「そうめん用のつゆとして出ているが、味が少しのっぺりしている印象。だしが効きすぎているせいか、旨みが平坦に感じられた。」
12. 永坂更科「ストレートつゆ」
「甘みが強く、少し甘ったるい感じがする。そうめんの方がまだ合うが、価格も高く、濃縮もできないため、あえてこれを選ぶ理由は少ないかもしれない。」
13. 久原「あごだしつゆ」
「これは冷たい麺つゆというより、料理に使う万能つゆや白だしに近いイメージ。美味しいが、今回の選手権の趣旨とは少し違った。煮物などには良さそう。」
14. ベストプライス「かつおと昆布でうまみをきかせたつゆ」
「171円という安さは魅力だが、だしの風味が弱く、化学調味料の味が前面に出ている。『安かろう悪かろう』という印象は否めない。」
15. 揖保乃糸「めんつゆ」
「味は深くて甘めだが、醤油の香りがかなり強い。この醤油の強さが、繊細な揖保乃糸の香りを生かせているか疑問が残る。『揖保乃糸』ブランドへの期待値が高いだけに、厳しい評価になった。」
16. 浅利佐助商店「比内地鶏つゆ」
ラーメンスープ寄りの味。これでラーメンを作って欲しい味。そうめんとそばには合わない。
まとめ:今年の夏は「つゆの素ゴールド」と「そば屋のそばつゆ」を試してみて!
今回の選手権で明らかになったのは、「ひとくちに『めんつゆ』と言っても、商品によって全く味が違う」そして「そばに合うつゆと、そうめんに合うつゆは違う」ということでした。
総合力で選ぶなら、にんべん「つゆの素ゴールド」。
そばを最高に美味しく食べたいなら、おびなた「そば屋のそばつゆ」。
まずはこの2本から試してみてはいかがでしょうか。
ぜひ、ご家庭でもいくつかのめんつゆを用意して、家族や友人と食べ比べを楽しんでみてください。きっとその違いに驚き、夏の食事がもっと楽しくなるはずです!
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