初めての自作PC、約8.7万円で組んでみた|AMD Ryzen 5 8600G搭載PCのパーツ選びと組み立て手順

ライフハック

長年の夢だった自作パソコン。2025年初頭、ついにその夢を叶えました!この記事では、自作PC初心者の方でも安心して挑戦できるよう、私の経験と具体的なパーツ選び、そして組み立ての注意点を詳しくご紹介します。

自作PCに興味があるけれど、何から始めていいか分からない…そんなあなたの疑問を解決し、一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。

1. なぜ自作PCに挑戦したのか?

既製品のPCも素晴らしいですが、自作PCには以下の魅力があります。

  • 費用対効果が高い: 自分でパーツを選べば、必要な性能をより安価に手に入れることができます。
  • カスタマイズ性: 将来的なアップグレードや特定の用途に特化したPCを自由に構築できます。
  • 学習と達成感: PCの仕組みを深く理解でき、完成した時の達成感は格別です。

何よりも、とにかく一度自作してみたい、というのが大きかったです。

2. パーツ選びの悩みどころ:CPUとグラフィックボード

自作PCの醍醐味の一つがパーツ選び。特にCPUとグラフィックボードは性能を大きく左右するため、じっくり検討しました。

2-1. CPUはIntel?それともAMD?

CPUはPCの「脳」となる重要なパーツです。

  • Intel: 安定した性能と幅広いラインナップが魅力。
  • AMD: コストパフォーマンスに優れ、内蔵グラフィック性能が高いモデルが多い。

私が最終的にAMDを選んだ理由は以下の2点です。

  1. 将来性: 当時、Intelは次世代でCPUソケットが変更される予定でした。AMDは比較的新しいAM5ソケットの将来性が高く、長く使えると考えました。
  2. グラフィック性能: IntelのCPUは多くの場合、単体ではグラフィック性能が低く、別途グラフィックボードが必要になります。一方、AMDの「G」付きAPU(例:Ryzen 5 8600G)は、高性能な内蔵グラフィックを搭載しており、グラフィックボードなしでも十分な性能を発揮できます。

2-2. グラフィックボードの有無とSocket AM4 vs AM5

次に悩んだのが、グラフィックボードを搭載するかどうか、そしてCPUソケットをAM4(旧世代)にするかAM5(最新世代)にするかです。

構成の選択肢 メリット デメリット
AM4+グラボあり そこそこ安価 CPUソケットとDDR4メモリの将来性が低い
AM4+グラボなし 非常に安価 内蔵グラフィック性能が限定的、将来性が低い
AM5+グラボあり 最新世代で高性能 CPUが高価になりがち
AM5+グラボなし 比較的安価で最新世代、将来性が高い。内蔵グラフィックでまかなえるならお得。 CPU内蔵グラフィックの性能が用途に合うか見極める必要がある

ゲームやAI学習など、明確な用途が決まっていなかったため、どの構成が良いか非常に悩みました。しかし、AM5ソケット対応の「Ryzen 5 8600G」が値下がり傾向にあったこと、そしてグラフィックボードは後から追加できるという柔軟性を考慮し、最終的にAM5ソケットでグラフィックボードなしの構成に決定しました。

3. 購入したパーツと費用内訳

私が今回購入したパーツと、それぞれの費用をご紹介します。(2024年末購入時の価格)

パーツ名 型番・仕様 購入価格(割引・ポイント考慮後) 購入先
マザーボード MSI B650M GAMING PLUS WIFI Micro-ATX 14,260円 ジョーシンweb
CPU AMD Ryzen 5 8600G 27,200円(概算) 楽天(ジョーシンweb)
メモリ Crucial PRO DDR5-6000 16GB×2枚 12,860円 AMAZON
電源 玄人志向 KRPW-BK650W/85+ (80PLUS Bronze 650W) 7,536円 AMAZON
SSD KIOXIA NVMe M.2 Type 2280 PCIe Gen 4.0×4 1TB 8,480円 AMAZON
PCケース THERMALTAKE S100 TG Snow Edition 5,000円(概算) 楽天(BICカメラ)
OS Windows 11 Home 64bit USB版 12,173円 OCNストア
合計購入金額(概算)   87,500円  

※モニター、キーボード、マウスは既存のものを流用しました。

約8.7万円で最新世代の自作PCが組めるとは、正直驚きです!


4. 組み立て作業でぶつかった壁と解決策

初めての自作PC組み立ては、予想以上に苦労の連続でした。特に難しかった点と、その解決策をご紹介します。

4-1. 説明書が見つからない!?

マザーボードに付属していたのは、ごく簡単な「概要説明書」のみ。これだけでは、ケースのケーブルをどこに繋げばいいのか全く分かりません。

「自作PCってこんなに不親切なの!?」と途方に暮れかけましたが、諦めずにマザーボードメーカーの公式サイトを検索。すると、詳細な日本語版説明書(PDF)を発見!

【教訓】 付属の簡易説明書で分からなくても、メーカー公式サイトには必ず詳細なマニュアルがあるので、諦めずに探しましょう!

4-2. 難関!フロントパネルヘッダーの接続

PCケースの電源ボタンやリセットスイッチなどをマザーボードに接続する「フロントパネルヘッダー」が最も難しかったです。小さなコネクタを一つ一つ、向きを間違えないように差し込む作業は、まさに神経戦でした。

【ポイント】

  • マザーボードの説明書をよく読み、どのコネクタが何に対応しているか確認しましょう。
  • コネクタには向きがあるので、無理に差し込まず、正しい向きを確認してからゆっくりと接続しましょう。

出典:MSI公式サイト

4-3. 抜けなくなったUSB3.0コネクタの恐怖

USB3.0ケーブルをマザーボードに接続した後、配線を整理しようと一度抜こうとしたところ、固くて全く抜けません。

ネットで調べると、同じように困っている人がたくさんいることが判明。原因は、USB3.0のオスコネクタにある「ポッチ」が、マザーボード側の受け口に食い込んでしまっていることでした。

【解決策】

  1. マイナスドライバーなど先の細いものを、コネクタのポッチがあると思われる隙間に差し込み、少しだけ広げる。
  2. コネクタを少し下方向に押しながら(ポッチが外れるイメージ)、ゆっくりと引っ張る。

この方法で無事に抜くことができ、正しい配線に直せました。無理に引っ張ると破損する可能性があるので、慎重に作業してください。

この両側のポッチが引っ掛かって抜けなかった。

4-4. 電源が入らない!?起動トラブルの解決

全てのパーツを組み終え、いざ電源オン!…しかし、画面が真っ暗なまま点灯しません。

ネットでよくあるトラブルシューティングを検索したところ、「メモリがしっかり挿さっていない」という情報が多数。半信半疑でメモリを一度抜き、改めてカチッと音がするまでしっかりと挿し直しました。

すると…無事に画面が点灯!感動の瞬間です。

【教訓】

  • 自作PCで起動しない場合、まずは「メモリ」と「グラフィックボード(搭載している場合)」がしっかり挿さっているか確認しましょう。
  • PCの構成によっては、メモリを挿すスロットの位置が指定されている場合があるので、マザーボードの説明書で確認が必要です。

5. ついに完成!初めての自作PC

数々の困難を乗り越え、ついに私だけの自作PCが完成しました!

苦労も多かったですが、それ以上に大きな達成感と、PCの仕組みへの理解が深まりました。自作PCは決して難しいものではありません。一つ一つの工程を丁寧に行い、困ったらネットで調べる精神があれば、誰でも挑戦できます。

この記事が、あなたの自作PCデビューの一助となれば幸いです。ぜひ、あなたも自分だけのオリジナルPC作りに挑戦してみてください!

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