三菱HCキャピタル株式会社は、社債の発行条件を決定しました。発行総額200億円、年限5年、利率は年1.571%に設定されています。
三菱HCキャピタル個人向け社債(第23回無担保社債)の概要
- 名称: 三菱HCキャピタル株式会社第21回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
 - 年限: 5年
 - 利率: 年1.571(税引前)
 - 発行総額: 200億円
 - 条件決定日:2025年10月17日(金)
 - 販売期間:2025年10月20日(月)~2025年10月29日(水)
 - 償還日: 2030年10月30日(水)
 - 利払日: 毎年4月30日・10月30日
 - 申込単位: 100万円単位
 - 格付: AA(JCR)、AA(R&I)
 - 販売会社
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
 - 大和証券株式会社
 - 東海東京証券株式会社
 - 野村證券株式会社
 - みずほ証券株式会社
 - SMBC日興証券株式会社
 - 岡三証券株式会社
 
 
利率1.571%は他社債と比較してどうか?
近年の大手企業による個人向け社債の利率は、1%台前半~後半が中心です。たとえば、直近発行5年債ではオリックスが年1.511%、三井住友ファイナンス&リースが1.558%で条件決定されており、今回の社債(1.571%)はそれと比べてほぼ同水準となっています。
無担保社債とは
無担保社債とは、その名の通り、特定の担保(不動産や有価証券など)を設定しないで発行される社債のことです。
一般的な社債は、会社が投資家から資金を借り入れる際に発行する有価証券ですが、万が一会社が倒産した場合に投資家への返済が保証されるように、担保が設定されることがあります。しかし、無担保社債の場合は、そのような担保がありません。
投資家は、担保がない分、発行会社やその事業の信用力をより重視して投資を判断することになります。信用力の高い大企業などが発行することが多く、投資家にとっては担保付き社債よりも利回りが高めに設定される傾向があります。
社債間限定同順位特約とは
社債間限定同順位特約とは、無担保社債に付されることが多い特約の一つです。
この特約は、「特定の無担保社債グループの間では、返済順位が同順位である」ことを定めたものです。つまり、万が一会社が倒産した場合、この特約が付された複数の無担保社債があったとしても、特定の社債が他の社債よりも優先的に弁済されることはなく、均等に(金額に応じて)弁済を受ける権利があることを意味します。
なぜこの特約が必要なのか?
会社が複数の無担保社債を発行している場合、特約がなければ、後から発行された社債が先に発行された社債よりも弁済順位が劣後するといった不利益が生じる可能性があります。社債間限定同順位特約は、このような不公平感をなくし、同じ性質の無担保社債を持つ投資家を保護するために設けられます。
この特約があることで、投資家は自分が保有する無担保社債が、会社が発行する他の無担保社債と比べて不利な扱いを受ける心配が軽減され、安心して投資しやすくなります。
簡単にまとめると
無担保社債:担保がない社債。会社の信用力が重要。
社債間限定同順位特約:複数の無担保社債がある場合、その社債群の中では返済順位が平等であることを約束する特約。
となります。
【免責事項】
本記事は、特定の金融商品の購入や投資を推奨するものではありません。
投資には価格変動リスクや信用リスクなど様々なリスクが伴い、元本保証ではありません。
投資判断を行う際は、必ずご自身の判断と責任において行ってください。
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