長年の夢だった自作パソコン。2025年初頭、ついにその夢を叶えました!この記事では、自作PC初心者の方でも安心して挑戦できるよう、私の経験と具体的なパーツ選び、そして組み立ての注意点を詳しくご紹介します。
自作PCに興味があるけれど、何から始めていいか分からない…そんなあなたの疑問を解決し、一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。
1. なぜ自作PCに挑戦したのか?
既製品のPCも素晴らしいですが、自作PCには以下の魅力があります。
- 費用対効果が高い: 自分でパーツを選べば、必要な性能をより安価に手に入れることができます。
- カスタマイズ性: 将来的なアップグレードや特定の用途に特化したPCを自由に構築できます。
- 学習と達成感: PCの仕組みを深く理解でき、完成した時の達成感は格別です。
何よりも、とにかく一度自作してみたい、というのが大きかったです。
2. パーツ選びの悩みどころ:CPUとグラフィックボード
自作PCの醍醐味の一つがパーツ選び。特にCPUとグラフィックボードは性能を大きく左右するため、じっくり検討しました。
2-1. CPUはIntel?それともAMD?
CPUはPCの「脳」となる重要なパーツです。
- Intel: 安定した性能と幅広いラインナップが魅力。
- AMD: コストパフォーマンスに優れ、内蔵グラフィック性能が高いモデルが多い。
私が最終的にAMDを選んだ理由は以下の2点です。
- 将来性: 当時、Intelは次世代でCPUソケットが変更される予定でした。AMDは比較的新しいAM5ソケットの将来性が高く、長く使えると考えました。
- グラフィック性能: IntelのCPUは多くの場合、単体ではグラフィック性能が低く、別途グラフィックボードが必要になります。一方、AMDの「G」付きAPU(例:Ryzen 5 8600G)は、高性能な内蔵グラフィックを搭載しており、グラフィックボードなしでも十分な性能を発揮できます。
2-2. グラフィックボードの有無とSocket AM4 vs AM5
次に悩んだのが、グラフィックボードを搭載するかどうか、そしてCPUソケットをAM4(旧世代)にするかAM5(最新世代)にするかです。
| 構成の選択肢 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| AM4+グラボあり | そこそこ安価 | CPUソケットとDDR4メモリの将来性が低い |
| AM4+グラボなし | 非常に安価 | 内蔵グラフィック性能が限定的、将来性が低い |
| AM5+グラボあり | 最新世代で高性能 | CPUが高価になりがち |
| AM5+グラボなし | 比較的安価で最新世代、将来性が高い。内蔵グラフィックでまかなえるならお得。 | CPU内蔵グラフィックの性能が用途に合うか見極める必要がある |
ゲームやAI学習など、明確な用途が決まっていなかったため、どの構成が良いか非常に悩みました。しかし、AM5ソケット対応の「Ryzen 5 8600G」が値下がり傾向にあったこと、そしてグラフィックボードは後から追加できるという柔軟性を考慮し、最終的にAM5ソケットでグラフィックボードなしの構成に決定しました。
3. 購入したパーツと費用内訳
私が今回購入したパーツと、それぞれの費用をご紹介します。(2024年末購入時の価格)
| パーツ名 | 型番・仕様 | 購入価格(割引・ポイント考慮後) | 購入先 |
|---|---|---|---|
| マザーボード | MSI B650M GAMING PLUS WIFI Micro-ATX | 14,260円 | ジョーシンweb |
| CPU | AMD Ryzen 5 8600G | 27,200円(概算) | 楽天(ジョーシンweb) |
| メモリ | Crucial PRO DDR5-6000 16GB×2枚 | 12,860円 | AMAZON |
| 電源 | 玄人志向 KRPW-BK650W/85+ (80PLUS Bronze 650W) | 7,536円 | AMAZON |
| SSD | KIOXIA NVMe M.2 Type 2280 PCIe Gen 4.0×4 1TB | 8,480円 | AMAZON |
| PCケース | THERMALTAKE S100 TG Snow Edition | 5,000円(概算) | 楽天(BICカメラ) |
| OS | Windows 11 Home 64bit USB版 | 12,173円 | OCNストア |
| 合計購入金額(概算) | 87,500円 |
※モニター、キーボード、マウスは既存のものを流用しました。
約8.7万円で最新世代の自作PCが組めるとは、正直驚きです!
4. 組み立て作業でぶつかった壁と解決策
初めての自作PC組み立ては、予想以上に苦労の連続でした。特に難しかった点と、その解決策をご紹介します。
4-1. 説明書が見つからない!?
マザーボードに付属していたのは、ごく簡単な「概要説明書」のみ。これだけでは、ケースのケーブルをどこに繋げばいいのか全く分かりません。
「自作PCってこんなに不親切なの!?」と途方に暮れかけましたが、諦めずにマザーボードメーカーの公式サイトを検索。すると、詳細な日本語版説明書(PDF)を発見!
【教訓】 付属の簡易説明書で分からなくても、メーカー公式サイトには必ず詳細なマニュアルがあるので、諦めずに探しましょう!
4-2. 難関!フロントパネルヘッダーの接続
PCケースの電源ボタンやリセットスイッチなどをマザーボードに接続する「フロントパネルヘッダー」が最も難しかったです。小さなコネクタを一つ一つ、向きを間違えないように差し込む作業は、まさに神経戦でした。
【ポイント】
- マザーボードの説明書をよく読み、どのコネクタが何に対応しているか確認しましょう。
- コネクタには向きがあるので、無理に差し込まず、正しい向きを確認してからゆっくりと接続しましょう。

出典:MSI公式サイト
4-3. 抜けなくなったUSB3.0コネクタの恐怖
USB3.0ケーブルをマザーボードに接続した後、配線を整理しようと一度抜こうとしたところ、固くて全く抜けません。
ネットで調べると、同じように困っている人がたくさんいることが判明。原因は、USB3.0のオスコネクタにある「ポッチ」が、マザーボード側の受け口に食い込んでしまっていることでした。
【解決策】
- マイナスドライバーなど先の細いものを、コネクタのポッチがあると思われる隙間に差し込み、少しだけ広げる。
- コネクタを少し下方向に押しながら(ポッチが外れるイメージ)、ゆっくりと引っ張る。
この方法で無事に抜くことができ、正しい配線に直せました。無理に引っ張ると破損する可能性があるので、慎重に作業してください。

4-4. 電源が入らない!?起動トラブルの解決
全てのパーツを組み終え、いざ電源オン!…しかし、画面が真っ暗なまま点灯しません。
ネットでよくあるトラブルシューティングを検索したところ、「メモリがしっかり挿さっていない」という情報が多数。半信半疑でメモリを一度抜き、改めてカチッと音がするまでしっかりと挿し直しました。
すると…無事に画面が点灯!感動の瞬間です。
【教訓】
- 自作PCで起動しない場合、まずは「メモリ」と「グラフィックボード(搭載している場合)」がしっかり挿さっているか確認しましょう。
- PCの構成によっては、メモリを挿すスロットの位置が指定されている場合があるので、マザーボードの説明書で確認が必要です。
5. ついに完成!初めての自作PC
数々の困難を乗り越え、ついに私だけの自作PCが完成しました!
苦労も多かったですが、それ以上に大きな達成感と、PCの仕組みへの理解が深まりました。自作PCは決して難しいものではありません。一つ一つの工程を丁寧に行い、困ったらネットで調べる精神があれば、誰でも挑戦できます。
この記事が、あなたの自作PCデビューの一助となれば幸いです。ぜひ、あなたも自分だけのオリジナルPC作りに挑戦してみてください!

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